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遍路用品。![]()
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全てを揃える必要はないが、弘法大師の分身である金剛杖、白衣、納経帳、納札、線香、ろうそくは持っていくと良い。
「菅笠」
日除け、雨具に最適な道具。笠には「同行二人」と書かれ、笠をかぶったまま礼拝し、お堂の中でも僧の前でも笠を取らなくても良い。ただし、脱帽で入室する場所では笠を取る。
「白衣・白装束」
白装束は遍路としての自覚にもなり、身を引き締めてくれる。白衣は道中衣と判衣の二着があると良い。判衣は八十八ヶ札所の御宝印をいただく白衣で、洗ってはいけないので、丁寧に取り扱う。御宝印が八十八ヶ所全てに押され、さらに高野山奥の院の御宝印を最後にいただいた判衣は、家宝として遺族に伝えられるが、冥土へ旅立つ晴れ着ともされている。
「輪袈裟」
礼拝時の正装具であると同時に、遍路の道中修行の身支度として着装する。また手洗いなど不浄のところに立ち入る際は、取り外すことになっている。
「金剛杖」
杖は遍路を導く弘法大師の化身と言われる大切な道具。取扱いにも心を込めて、自分より先に杖を休めるようにしなければならない。宿では、まず杖の先を洗い、丁寧に拭き、床の間に立てかけ合掌する。出かける際も合掌し出発する。一説には、弘法大師が現在の十夜ヶ橋付近を通った際、宿を貸してくれる者がなく、橋の下で野宿をしたが、あまりの寒さに一夜が十夜のように感じられたという。杖の音で大師の眠りを妨げてはならないということで、橋の上では杖を突かないのが通例になっている。
「経本」
般若心経や十三仏真言など、四国霊場で使えるもの。
「数珠」
数珠は、真言宗の長いものを使い、合掌の際は軽く三度擦る。
「納札」
各札所の本堂、大師堂の二ヶ所の納札箱に納める。出発前にあらかじめ納札に自分の住所、氏名を記入しておくと良い。納札の種類は、巡礼の回数によって異なり、1〜4回の白札に始まり、5〜7回の緑札、8〜24回の赤札、25回〜49回の銀札、50〜99回の金札、100回以上の錦札まで6種類ある。道中、接待を受けた場合も、この納札を渡す。尚、銀札や金札、錦札などは持っているだけでも御利益があるということで、納札箱に錦札などが入っているのを見つけたときはそれを拾ってもよいとされている。
「納経帳」
丁寧に取り扱い、荷物の下敷きなどにならないよう注意する。札所の礼拝、読経を終えたら、納経の手続きをとる。自分の住所、氏名を納経帳の最後に記入しておく。
「札挟」
納札を入れるための道具であり、線香、ろうそく、マッチも入る便利なものもある。
「頭陀袋」
納経帳や経本、タオルなどの持ち物のほとんどを納めて持ち歩くのに便利である。
「持鈴」
読経に際して持鈴を振る。鈴の音は浄土の天音楽の模写であり、魔除けの音、煩悩の眠りを覚ます響きであると言われている。また、読経をする経文の句読点の意味を持つ。移動中は頭陀袋に入れて音が鳴らないようにする。