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星の日記帳。
  
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2月21日(水) 「徳のおかげで」 
  鳴門市(板東駅) → 神山町松尾(相原さん宅)     
1番霊山寺 → 11番藤井寺
 やはりオレは夜行のバスや列車が合わないみたいで、ほとんど寝られなかった。朝7時前に徳島駅に着いて、7時15分くらいの列車で板東に向かう。自転車が買えるか不安だった。案の定、板東に向かうにつれて“自転車率”がどんどん落ちていった。板東駅に着く。無人駅...。自転車屋がないことを確信し、焦り始めた。とにかくお遍路を始めようと思い、人に聞きながら1番の霊山寺に行く。朝も早いのに結構人がいる。本堂のわきにある“お遍路ショップ”で一通りお遍路グッズをそろえた。大幅に買うものを削ったためリッチな旅になる予感!早速、読経の手順を教えてもらい、やってみる。生まれて初めて般若心経を唱える。もちろんブツブツ切れまくる。おまけに何を言っているのかわからない。そんなこんなでオレのお遍路は始まった。一番から二番、二番から三番までは自転車がないから徒歩。あきらめていた時、三番から四番に向かう途中にオアシス
自転車屋を発見!迷わず購入。今回はミラーまで付けてもらった。自転車買う時にヤクルトおばさんにヤクルト一本もらった。慣れない読経と徒歩のため、近いのに一つの寺に1時間もかかってしまっていた分を取り返すためにそれからマッハチャリンコ!5番から6番に行く間で“たらいうどん(¥370)”を食べる!安い!うまい!おまけにポカリスウェットまでもらってしまった。ぁおまけにもう一玉うどんをくれた。とてもいいおじさんだった。あっ!おまけに通り過ぎる車の運転手さんの半分くらいが軽く会釈してくれる。す、すごいぞお遍路パワー!そんなこんなでなんとかがんばって11番の藤井寺まで回った。明日に備えてできるだけ最初の難所の12番焼山寺に近づこうと思い、ショートカットの梨ノ木峠越えを試みる。しかしそれまでのマッハチャリンコがたたって足がつりまくって思うように進まない。箱根越えを思い出させるカーブカーブカーブ。おまけに電灯がなく、異常に怖い。自転車を押して1時間が過ぎた頃、軽トラックが追い抜くと同時に止まって乗ってけと言う。限界近かったのでその好意に甘えたのがビンゴ!なんとお接待してくれると言うのだ。着いた家はめちゃめちゃゴージャス!お風呂にも入れてお腹もいっぱいになって、芸術も楽しめて、もうお金払わせてください!ってくらいだったよ。ありがとう相原さん!今も8帖の和室に一人で緊張しながらフトンに入っていまする。明日からもがんばるぞい。


2月22日(木) 「大洗濯」
 神山市松尾(相原さん宅) → 徳島市(24時間サウナ)     12番焼山寺 → 17番井戸寺
 
朝5時すぎに目を覚まして、朝ごはんをいただく。奥さんは仕事のため一足先に家を出た。8時に家を出ておじさんを撮る。まじでありがとう!一路焼山寺を目指す。焼山寺まではけっこう長かったが、なんとか登り口まで行く。最初の難所というほどキツくなかったが普通に山登りというかハイキングをする。日の出山の方がキツいよ。明日行く鶴林寺の方がキツいというウワサが...。焼山寺から次の大日寺までかなり長かった。びっくりだよ。歩きの人はさぞ辛いだろうに。でもなんだかんだで17番まで回れたよ。よかった。そこで会ったいっこ上の山内さんという大学生の人と歩いて歩いて5、6kmくらい歩いて徳島駅まで歩いた。そして駅近くのアーケード街にある24時間サウナにて今夜を明かす。やはり駅前はいろいろお店があって食べるものには困らなくていい。サウナは2100円するけど洗濯もできるし見知らぬ土地の都会で野宿は何かと危ない。ってかかなりおねむでやんす。明日は雨みたいだ。ぶーぶー。


2月23日(金) 「足いたいのよ」
  徳島市(24時間サウナ) → 日和佐町(廃バス)     18番恩山寺 → 22番平等寺
 朝、目が覚めるも体が痛い...。おまけに雨だと思ってたからぐーたらして結局出発したのは8時ちょい過ぎになった。外出てびっくり!めちゃ晴れとる!初日に泊めてもらった相原さん家で、パンクしないように朝自転車に乗る前に自転車を塩で清めなさいと言われ、今日から塩で清めることにする。いきなり方角まちがえるが、なんとか“バイパス”に出てひたすらこぐ。18番、19番と小気味よく打つが、20番鶴林寺、21番太龍寺はひたすら自転車押し...。まじキツかった。だってロープウェーがあるくらいなんですもの。たぶん今まで(っていってもまだ3日目か!?)で一番キツかった。おかげで足パンパン。そんな足でも気力をふりしぼってなんとか22番の納経に間に合う。5分前くらい。これで予定を戻す。その22番で、20番で会った青学の卒業遍路旅行の2人組に追いついた。小林さんと青島さん。そして3人で定食屋で食事してから一気に23番の寺のふもとまで行った。かなり足やばい。温泉に入り、疲れをとる。露天風呂が空いていると思って行くと、明らかにスジ者の方がいらして出るに出れず、先に出るまで湯船に浸かる。あちぃー!さっぱりしてから、近くのおばちゃんに教えてもらった廃バスにて泊まる。なんか廃バスなのになかなか豪華な内容だ。なんでもこういうのは「善人宿」と呼ばれ、四国にはこうしてお遍路さんが泊まれる所が数箇所あるらしい。ありがてぇ。明日は地獄の室戸岬行き。距離ありすぎるから覚悟していないと死にます。今日、というか毎日毎日限界近くまで体を酷使して大丈夫なんだろうか...。


2月24日(土) 「暴走しないでチョ」
  日和佐町(廃バス) → 室戸市(津照寺の隣の神社)     23番薬王寺 → 25番津照寺
 朝、小林さんと青島さんと別れてからすぐに23番を打って、ほか弁のキャンペーン中の親子丼を貪り、24番を目指した。“室戸岬まで85km”だって。やる気が失せる。だってそれまで何もないんだもの。室戸岬までは登ったら降りるをひたすら繰り返した。ほんとひたすら。途中、2、3人の歩き遍路の人に会った。その内の一人は寺の人で高野山の“福院”(じょうふくいん)のアミさんという方。奥の院に行くときに泊めてくれるらしい。ありがたい。というかお遍路さんはみんな優しい。いい人ばかりだ。このお遍路というのは、ほんと人の助けのありがたさを痛感できる。旅をするなら、まず“お遍路”というくらい。室戸岬までの地域に「ゴロゴロ」という名前の所がある。なんでも潮の満ち引きで海岸のコブシくらいの大きさの石が動いて、ゴロゴロ言うかららしい。おもしろい。室戸岬に着いて24番、25番と打って今日はおしまい。精神的にこれ以上は行けません。自転車にまたがるのを精神が拒む。ということですぐ近くのスーパーで食料を買って、寺の隣の神社にてテントを張る。寺の人が勧めてくれた。でも田舎は不良が心配だ。途中で会った人も暴走族に気を付けろと言っていた。例の成人式の騒ぎもあるし...。まぁ大師様が守ってくれることを信じるしかない。南無南無。四国、というかこの時期だからかもしれんけど日が上るのが遅くて、日が沈むのが早いのがやっかい。おかげで夜がめちゃめちゃ長い。そんな夜をテントで過ごすなんて...。初一人テントはドキドキいっぱいですわ。でもおじいさんとかけっこうふつうにテントで寝てるみたいだから若い者が負けちゃいられん。そのうち慣れるでしょう。海沿いだから夕日めちゃキレイ!


2月25日(日) 「血 出んなよ」
  室戸市(津照寺の隣の神社) → 香我見町(月見山こどもの森キャンプ場)     26番金剛頂寺 → 27番神峰寺
 昨日から風が強いのが気になっていたが、案の定、昨晩も風で人が入っているのにテントがふっ飛ばされそうになってあんまり寝られなかった。ペグを打っとくべきだった。おまけに朝はすげえ寒い!風があるから体感温度はいつもより3〜5℃は低い。かじかむ手で身支度をして、一路26番へ。けっこう押して上がったが今までのことを考えればそれほどでもない。その寺でもよおしてトイレで用を足した時に事件は起こった。ぢ。ブルーになりながらがんばって遠くの27番を目指す。食物繊維を下さい!途中、今回2度目となるほか弁の親子丼を食べてついでにそこで風呂代わりのおしぼりを10コほど購入。ほんとはもう10個くらい欲しかったけど言えなかった...。途中、食物繊維の源として買ったみかんはとてもうまくて満足。愛媛はもっとうまいみかんがあるのかな?高知はひたすら海岸沿いを進む。晴れてるからめちゃめちゃキレイ!南国チックな感じがする。27番の入り口から27番までは思ってたよりきつくなかった。まあ楽ではないけども。そこからできるだけ28番に近づこうと思って自転車こぎまくって、(まぁ昨日ほどじゃないけど。)無料のキャンプ場で今日もテント張りました。風を全く受けないから今日はペグなしでもいけそうだ。明日も朝寒そうだなぁ。ってか今日は風が強すぎた。ほか弁のおばちゃんも今日は風強いからがんばれよ。って言ってたくらいだからよほど強いのだろう。だって下り坂でもこがないと進まないくらいなんだもん。そういえば今日はおもしろいおじいちゃんに会った。リヤカーひいてもう3年間で14回も四国を回ってるらしい。昔東京の日比谷公園でホームレスしてたとか、東京から九州まで歩いたとかとにかくすごく不思議な人だった。あー、明日も風強いとヤダなー。でも町の中だから大丈夫かなぁ。まぁなんとかなる。なんとかする!


2月26日(月) 「迷い子」
  香我見町(月見山こどもの森キャンプ場) → 土佐市(清瀧寺下の戦没者慰霊碑)     28番大日寺 → 34番種間寺
 
昨晩のテントは静かだったけどめちゃめちゃ寒くてあまり眠れなかった。朝8時30分くらいまでは余裕で手がかじかむ。朝一から渋滞してる...。なぜだ?みんなスーツでもないのにどこに向かってるんだ?28番は迷ったが道をききながらなんとかたどり着いた。全体的に高知県は徳島県に比べて遍路の標が少ない。そりゃ迷うよ。それに市街地は道が多すぎてよくわからん。30番と31番の間にある「黒潮観光市場」にて昼食。前々から予定していた“かつおのたたき食べ放題”を注文。かつおのたたきだけかと思ったらいろいろついてきて¥2,800したけど異常に満足!結局かつおはおかわりできんなかったけど、とにかくウマイ!最後におばあちゃんが「おかわりせんと元がとれんよ」って言ったのが感じよかった。とにかくいい店!31番竹林寺はすごくいい雰囲気。32番の次に33番に向かう途中にある浦戸大橋はスゲェ。めちゃめちゃしなってる。あんなにしなってる橋は初めてだ。そしてその橋のすぐ行った所にあの「桂浜」があったので行ってきた。めちゃキレイ!露天のアイスクリンを食べながら美しい浜辺を見た。坂本龍馬の銅像もあった。ふつうだった。時間がないのに気付きマジこぎで33番を目指し、なんとか予定を戻す。そこから34番まではなんかよくわからんおもしろい山小屋で働いてる元坊主の兄ちゃんと歩いていった。すごくおもしろい人だった。それから風呂場を求めて35番の近くまで行く。何度も何度も風呂場の場所をきき、なんとかしてたどり着く。すごくいい雰囲気の銭湯。¥300。安い。めちゃ小さくてめんどいけど、それもまた一興。3日ぶりの風呂屋がうれしくて長居してしまって、気がついたら外は暗かった。焦った。35番の近くの神社にテントを張ろうと思い向かう。途中で会ったおじさんに勧められるまま、戦没者慰霊碑のある公園でテントを張ることに。碑があるだけだから大丈夫だと言われたが,どう考えても気味が悪い。朝まで何も起こらないことを望む。明日の朝も寒そうだ。ぶーぶー。だいぶひざが痛くならないママチャリのこぎ方がわかってきた。でもザックのせいで肩の筋肉めちゃいてぇー。たまにブチッ!っとかゆう音がするのが気になる。薬局行こうかな。今日で全行程の618=13が終わり、ほっとしていまする。明後日は天気がくずれるみたいだからあまり無理せんといこうかな。だってママチャリなんだもの...。すごく充実した毎日。いつもの休日とは比較にならない。改心。


2月27日(火) 「すろーぷ、すろーぷ、すとっぷ」
  土佐市(清瀧寺下の戦没者慰霊碑) → 窪川町(岩本寺YH)     35番清瀧寺 → 37番岩本寺
 
朝テントに霜が降りててビックリ!そりゃ寒いよ。35番を打って、36番へ行く。途中ほか弁で“いつもの”親子丼を食べる。おばちゃんが自前のお茶をくれた。ありがてぇ。ここ毎日ほか弁の親子丼を食べてる気がする...。それにしても高知はがキレイ。感動した!36番を打って37番に行く時にミスった。ルート47を選んでしまったのだ。めちゃめちゃきついアップダウン。9%、10%あたりまえ。きつすぎた。後ろから自転車が来ているのが見えたので追いつかれないようにシャカリキにこぐ。ママチャリの底力を見せてやる!途中までよかったがきついアップでさすがに追いつかれる。地元のトライアスロンのおじさんアスリートでよくここで鍛えているくらい。今度の沖縄宮古島のレースに参加するらしい。ママチャリ速ぇなぁ!と驚かれた。満足。道はきついが景色は抜群!海が透けて見えて、すごくキレイ。感動。その後スーパーに寄る。田舎はスーパーがおもしろい。都会のスーパーにはないものがいっぱいある。かますかなんかのお寿司(一匹丸ごと入ってる!)と煮物とホタテの貝柱のフライを買った。どれもうますぎ!そこからがきつかった。ただ単調な上り坂が7〜8kmくらい続く。ママチャリではそのままこぐのは無理で、立ちこぎでギリ上れるくらいの坂。一番やっかいだ。おれはひたすら押して上った。でも最後の500くらいは立ちこぎで切り抜けた。工事のおじさんに“まだ上りますか?”と聞いたら“ずっと上りだよ。”と言われて500したらもう峠だった。うれしいやら怒っていいやら。その七子峠を越えたらいつもと同じ。ひたすらこいで37番に到着。37番岩本寺はYHにもなっているので泊まることにした。やっぱり風呂は気持ちいいね。近くのスーパーで夕食を買いに行く。安い!安い!安い!時間も遅かったこともあるが、おそうざいが半額になっていて、そうでなくても、かつおの町だからか知らないが魚が安すぎ!コブシくらいの大きさの500円はしそうなかつおの焼き魚が100円くらい。めちゃでかいまぐろも1000円!まじでびびったよ。ちなみに半額のからあげ丼とかつおの焼き魚とコーヒー牛乳を買った。久しぶりにいいもん見たよ。高知はやっぱり魚なんだね。ついでに薬局で肩こりの薬を買って、んで電気屋で手動の携帯の充電器を買う。次の寺は足摺岬までないから、明日は打てない上に雨らしいから気合いを入れて近づいて行こう。今日はYHに泊まっているのは昨日ちらっと見た自転車の人とおれだけ。めちゃ広いYHなのになぁ。土日は混むっぽい。同室の人はなかなかおもしろい。はちゃめちゃな人だ。


2月28日(水) 「そりゃ足ずりずり」
  窪川町(岩本寺YH) → 土佐清水市(あしずりYH)     38番金剛福寺
 朝6時半に起きて身支度。建物の中にいるためかそんなに寒くない。暖かく7時には出発。でもすぐに雨が降り始めた。どうやら今回の天気予報は外れていないらしい。こりゃいかん、と思いマジこぎ!なんとママチャリながら時速18km以上を3時間以上も保つことに成功!これはすごい。中村に近づくにつれて「清流四万十川」の看板が目に付き始め、期待し始める。しかし今日は雨のためにただの茶色く濁った汚い大河と化していた。朝から何も食べていなくて、ちょいしんどかったので迷わず中村にあるうどん屋に入った。内装に金がかかっているのか値段のわりには量がなく不満。予定より2時間も早いから気持ちにゆとりができた。雨が降るとこれまでとは打って変わって海の景色が最悪になる。ただの汚い海。土佐清水まではちょいきつくて、そこのスーパーで適当に買い物をすませたら何かあと15kmなのに自転車に乗る気がしなくて30分くらいボーっとしていた。そしてやっと元気が出たが寒い...。しょうがないから押して1kmほど進む。そこからがまじきつ。強雨に加えて折からの強風。こりゃ台風っすよ。何度か以前の台風直撃箱根越えを思い出した。が何とか38番にたどりつく。体力的にも精神的にもギリギリ。ここまですでにママチャリを100kmもこいでる。納経をすませて寺のYHに泊まれるか聞くと、今日は人が少ないから閉めた、だってさ。ちょっとムッっときたけど、勧められたすぐ近くの別のYHに行き、泊まることに成功。なぜか夕食まで頼んでしまった。結局一人部屋になって気が楽でよい。他に名古屋の3人の大学院の卒業旅行の人たちもいた。夕食ははっきり言って1000円は高いだろ、と言ったかんじ。これならスーパーで1000円分食った方が豪勢だよ。明日は愛媛に入ろうと思えば入れるが、まぁ明日の足の状態で決まる。明日もちょい雨降るらしい。ぶーぶー。降んなよ!ザックの中の底に入れておいた地図びしょびしょ。ぶーぶー。買い直すかな。はぁー。雨のばかぁ。


3月01日(木) 「二度あることは三度ある」
  土佐清水市(あしずりYH) → 御荘町(観自在寺ちょう過ぎの高台)     39番延光寺 → 40番観自在寺
 昨日の夜まで降っていた雨も朝起きるとあがっていた。また天気が午後からくずれると聞いていたので急いで出発。足摺岬は3本のうちの東側のルートが楽だ。昨日の西側とは全然違う。朝日がキレイだった。高知県に入ってすごくホトトギスが鳴くのを耳にする。それに足摺の方には椿がいっぱい咲いているのが印象的だった。中村に向かう途中で昨日見かけた歩き遍路の老夫婦にでかいおむすびとバナナをもらう。ついでに正しいザックのしょい方を教わって長い間苦しんでいた肩の痛みから脱出。ありがてぇ。感謝感激。中村のミスドで一休みして宿毛の39番を打って、一本松で温泉につかり、御荘の40番を打って寝るところを探してしばし歩いて、手頃な高台の空き地にテント。昨日の雨でテントもシュラフも濡れちまった。今日は午後からくずれると言っていたが一瞬雨が降ってから晴れてた。よかった。よかった。って今日も100kmママチャリこいじまった。ひざが痛い。筋肉は元気なのに関節が痛む。ママチャリは体に優しくないようだ。6時すぎから小雨が続く。おまけにめちゃ風強い。海沿いは風が強いもんなのかなぁ。おかげで初ペグ打ちしました。別に大したことでもないか。予定では明日も100kmママチャリ。大丈夫かなぁ。でも晴れてるうちに進んどきたいんだよねー。まぁがんばれるだけがんばろう。手持ちのお金が底をつきそうだ。明日おろさねば。あーぐっすり眠れそう。不良来ませんように。


3月02日(金) 「ピンチ」
  御荘町(観自在寺ちょう過ぎの高台) → 内子町(山奥の畑)     41番龍光寺 → 43番明石寺
 昨晩は断続的な雨の音でよく眠れず。んー眠い。起きても動く気にならず結局7:30スタート。まず宇和島を目指した。途中で昨日の夕方に会った歩き遍路のおじさんに会った。宇和島は意外に栄えていた。行ったことないけど沖縄っぽい。宇和島から41番、42番と打った。ここですでに足はかなり痛かったが峠を越えて43番を打つ。41番と43番を打つ前に“大介”といううどん屋のチェーンでうどんを食べた。¥330で好きなだけ食べられる。なんて素敵なんだ!43番を打って、今夜寝る予定の大洲に行く。その前にトンネルの直前にあったみかん直売所で一袋¥300のみかんを買ったらおまけに8個くらい余計にくれた。なんて素敵なんだ!大洲でおはなはん通りを見て、なんかまだ行ける気がして一気に内子まで行く。足は限界近い。内子に着いた時点でもうすっかり夜。内子の街並はキレイと言われていて見たかったが、すでに暗くなっているのと見る気がなくて今回はパスすることに。内子で温泉に入りたかったが場所がわからず、寝ることに。でも寝るとこがなかなか見当たらずずるずると久万の方へ。何とか畑のようなところに場所を見つけテント。やっと落ち着いた。ここまでで今日は110kmはこいでるはず。こぎすぎ。明日は温泉に入ってやる。絶対入ってやる。体が気持ち悪いんだもの。今日はかなり寒い。風邪をひかぬようにせねば。明日はちょっと楽に行くことにしよう。体をこわしたら元も子もない。今日はぐっすり寝れそうだ。でも寒さで起きるかも!?


3月03日(土) 「慣れ」
  内子町(山奥の畑) → 砥部町(松山市に限りなく近い神社)     44番大宝寺 → 47番八坂寺
 朝起きたらすごく寒かった。テントが凍ってたよ。今朝もボーっと7時までして、さぁ片付けよう!と思った矢先に人の足音が!ヤバイ!?怒られる!“おはよう。”“ぁっおはようございます。”急いでテントを片付けると言おうとテントを開けたら、昨日テントを張っていいか聞いた家の主人で、手にはおぼんに乗った朝食が!!?“これ食え。”なんて優しいんだ!コンビニのおにぎりなんかとは比べもんにならねえ。いわしの缶詰めとみそ汁と麦めしとお茶。あったけぇ。寒いと思ってたのにもうあったけぇ。心もポカポカよ。ほどよくして今度は奥さんが来て、“これも持ってけ。”とお菓子とバナナもくれた。朝から胸いっぱいでした。元気に44番を目指す。途中すんごくきつい長い長い長い坂があってそれはちょっと意識を失いそうだったがなんとかクリア!うどん屋に寄って、しょう油うどんを頼んだ。うどんとレモンがこんなに合うなんて!うまい。コーヒーまで出してくれた。44番で納経するのに時間がかかってついいらいらしてしまった。いかんいかん。これで半分(44/88)終わった。45番は行くのに楽だったが帰りは坂きつい。45番岩屋寺はすごいとこに建っててびっくり。断崖絶壁に吸い付いて建っているみたい。そこで名古屋のおばさん2人、うち1人は実家の近所の人に会って2000円もいただいてしまった。助かります。今日はそこから久万に帰って終わろうと思ったが気合い出して峠を越えて松山まで来た!峠(三坂峠)を越えた時に松山全体が見えたのがキレイだった。すごい長い下り坂だった。箱根峠張りの長い坂。気持ちいい。46番、47番と打って周りに宿坊がなかったのでとりあえず本に載ってた地元のレストラン“ゆうゆう亭”を探した。場所がわからず、めちゃ時間かかったがなんとか着いてこの辺りの郷土料理のようなものを食べた。「鯛飯」うまい。「せんざんき」インパクト弱。「さつまなんとか」うまい。結局そこの近くの神社にてテント。お堂が広いから夜不良が来るかも...。今日は雨だから来ないことを望む。明日は温泉にでも入ってゆっくりするとしよう。


3月04日(日) 「仲間」
  砥部町(松山市に限りなく近い神社) → 松山市(道後温泉近くの旅館)     48番西林寺 → 53番円明寺
 朝起きるときれいに晴れていた。テントを張った場所がちょうどいい感じで昨晩の雨を全くよせつけなかった。今日ははっきり言って楽なスケジュールだから8時に出発した。けど晴れてる分、放射冷却ってやつのせいなのか、外はめちゃめちゃ寒い。気温はもちろんだが風が異常に寒い。手の感覚がない。48番を打って、49番を打って、鷹の子温泉にて久しぶりに汗を流す。気持ちいい。50番、51番を打つ。51番石手寺はなんかめちゃめちゃ人がいた。日曜日だからなのか。次に52番に向かう途中にどうしても焼肉が食べたくなって、通りかかった店で¥2000分食べる。高いくせにそんなに腹いっぱいにはならず不満。53番まで順番に打って今日はここまで。自然人倶楽部の別企画でちょうど今日松山に来るヤマテツたちと合流するために少し戻る。途中のセルフのうどん屋で時間をつぶし、ヤマテツたちと道後温泉で集まることになった。スーパーでお迎え用のいなりずしを買っていく。道後温泉前でヤマテツたちと合流。なんと6人で¥10,000でいいという宿屋のおみやげ付き!ありがてぇ。しばし旅話に花を咲かせた後、みんなで近くのうどん屋へ夜食を食べにいく。その後宿の風呂で今日2度目の汗を流す。仲間と旅をするのも楽しいとわかった。すごく楽しい。今日一日でもこんなに楽しい。12時過ぎまで起きてるなんてこの旅初めて。明日はみんなで今治まで行く。ママチャリの底力を見せてやるぅ!今日は風が異常に冷たい上に異常に強い。強すぎ!工事現場とか壊れてたし。明日は弱くなってて欲しいと切に思います。


3月05日(月) 「カツオ君」
  松山市(道後温泉近くの旅館) → 今治市(辰ノ口公園)     54番延命寺
 ヤマテツたちの予定では尾道ゴールなので今朝はすごくゆっくり過ごした。朝10時くらいまでみんな寝て、安くしてくれた宿の女将にあいさつをしてみんなで道後温泉へ。¥300の一番安いコースにした。西湯と東湯があるが、ほんとにどこが違うのかわからんくらい同じ作りで、まぁ洗い場を増やしたのかなという感じ。特別、温泉!というにおいもしない。ややがっかり。その後みんなで近くにある、海のもん食わしてくれる店行ってそんなに運動してないのに豪勢に昼食!うまい。そこからいざ今治バリ!海が見えた時めちゃめちゃうれしかった。今日は幸いにも風が追い風。かなり強い風だったから向い風だったらと思うとぞっとする。だって潮が風で道路にまで上がってくるくらい強いんですもの。途中4人で沖縄ブルーシールっていう沖縄の方のアイス屋に寄って紅いもソフトクリームを食べた。うまいが寒い。海はとてもキレイで瀬戸内海っていう何かよどんだ深くて暗いイメージとは全く違う。日本じゃないみたいにキレイ!白い砂浜でヤマテツとハートをつくった。はは。今治市に入ってすぐにある54番を打つのをみんなが見学する。緊張した。しばしその54番の寺の巡礼グッズやタオル売場で盛り上がる。しゅんとてつやはシャツ(¥1000)を買って54番の寺のハンコを押してもらっていた。そのまま市内へ入って駅まで行く。駅でテントを張る場所を探して動いてなんとか広い公園で屋根のあるところを発見。テントを張ってから買い出し。今日はテント内でキムチ鍋だ!風が異常に冷たい。ごはんは異常にうまく炊けてばんばんざい!キムチ鍋もうまい!最後のおじやもうまい!ちょい食べ過ぎでお腹張っちった。その後はお酒タイム。“しまなみ海道”ってゆう日本酒でかなりいい気分に。すぐに眠気が襲う。ってゆうか寝てた...。明日からみんなと別れてまた一人で旅を続けることになる。やや寂しい。これも修行だ、がんばるぞ!


3月06日(火) 「冷や汗」
 今治市(辰ノ口公園) → 今治市(高橋家)     55番南光坊 → 58番仙遊寺
 朝6時半頃に起きる。みんなはまだ寝てたからそっと自分の荷物だけ片づける。朝7時半に2日間を共にした仲間たちと別れ、いざ修行の場へ!まずは近くの55番から。快調に56番、57番。58番もすぐ行けると思ったが、これがスットコドッコイ。お山の頂上だった。たぶん今までで一番キツイ斜度の坂を自転車を押して上がっていった。幸い距離はさほどなかったから助かった。途中何度も自転車を置いて行きたかったがここまで寝食ともに過ごしてきたので自然と情が入る。こいつも上まで連れていってやるという思いになる。59番も打つつもりだったが後からまた今治に戻ってくることを考えるとやめた。というわけで今日はここまで。今夜は前のサークルで知り合った高橋さん宅に泊めていただけるというので、一六タルトで菓子折を用意していざ高橋家へ!久しぶりに会う高橋さん。元気そうでなによりだ。一度高橋さんの家に荷物を置いてから2人でココイチにカレーを食べに行った。おれはなぜかカレーに飢えていた。久しぶりに600のチーズカレーを食べた。このときのカレーに対する飢餓感だったら1300もいけたかも!?それからしまなみ海道へ行く。最初の島までの半分のところまで渡ってボーっとすごす。とてもおだやかな時間が流れる。のどかだ。それからまた今治の街へ戻ってアーケード街とかスーパーとかタオル屋とか行く。スーパーはその土地の文化がちらりと見えるからいい。ここらへんは魚の種類がおもしろい。ぎんぎらとか聞いたことのない魚がいっぱい並んでる。鯛がふつうに売ってるのがすごい。高橋家に戻り、家族の方々とあいさつをすませて、お風呂もいただいてから夕食。みんなで夕食。それもサザエさん風に。つまり椅子がなく、一つのちゃぶ台をみんなで囲んで食事するスタイルということだ。もちろんみんな正座して。今日は私のために郷土料理の鯛飯とせんざんき、それにあさりのすまし汁と野沢菜とたくあん。どれもうまい。鯛飯はしょう油で鯛を入れてごはんを炊いてあとで鯛を出して身をほぐしてまたごはんに戻して混ぜて完成!らしい。とんかくうまいんだって。せんざんきはやっぱ唐あげだった。今日はなぜかすごく眠い。しかも屋根の下、壁あり、ふとん付き!よく寝れそう。ありがたや。


3月07日(水) 「ぐーたらりん」
 今治市(高橋家) → 今治市(高橋家)     59番国分寺
 朝9時くらいまで寝てしまった。朝食をいただき結局12時くらいまで高橋家ですごす。それから出発してまず59番国分寺を打つ。高橋さんも一緒に納経した。さすがに地元っ子はうまい。一度高橋家に戻って荷物を置いてから焼肉食べ放題に行く。めちゃ広くてでかいのに客は4人...。んー今治バリ。あと15分早く行けば半額だったのがショック。とにかくもりもり食べてもうすでに4時...。すぐに今治城に行く。ここのお堀は日本で唯一海水を使っている。ちょうど引き潮のときに見れて潮の干満の差が見れてうれしかった。満足。城の売店で「みすかだんご」を食べる。まずくはないが感動するほどうまくもない。名物ってこんなもんなのかな。それから駅前のスーパーに寄って、いろいろ物色してから久しぶりの本屋に行き、そこで幻の“青春文庫シリーズ”があったので3冊ほど買い溜め。うれしい。それからまた高橋家に戻って夕食。ちょっと食べたらすぐにお腹いっぱいみたいになったがもりもり食べる。それからテレビを見て、風呂入って夜遅くまで話してから寝る。明日からまた修行の身に戻る。それもいきなり60番の横峰さんからだ。心してかかるぞ!


3月08日(木) 「ぎゅるぎゅるなおなか」
 今治市(高橋家) → 新居浜市萩生(高橋さん宅)     60番横峰寺 → 64番前神寺
 朝8時に起きて仕度してから朝食。おばあちゃんの勧めらるままいっぱい食べる。これがそもそもの間違いだった。2日も泊めていただいた高橋家に別れを告げる。家族みんなで見送ってくれた。心あたたまる。暖かい思いを胸に秘めながら、シャカリキに自転車をこぐ。しかし横峰山に近づくにつれて天気が悪くなる。予報ではくもり。すごい冷たい風に気を失いそうになる。おまけに雪まで降ってきた。久しぶりに防寒具をフル装備。それでも寒い。横峰寺への入り口の大頭に入る。ここで前から歩き遍路の人が来た。なんでも大雪が怖くて明日上ることにことにするらしい。しかしおれは強行突入した。上るにつれて雪が激しくなる。ヤバイかも...。引き返すか?そんなことが頭をよぎる。それでもなんとか湯浪の登山口にたどり着く。ここから歩きで2.2km。すぐ着くと思ったらこれがなかなかの強モノ。雪じゃなかったらすぐかもしれんかったけどめちゃ雪が積もっててこんなおもちゃみたいなクツでは滑りまくって進むのが怖くて時間がかかる。山道だしね。それでもなんとかに着く。大雪の中、納経をすませ納経所に行くと甘酒の接待をしてくれた。この人は寺の次男で去年歩いて88ヶ所まわったという寺の人。話のわかる人でうれしい。こんな人ばかりならうれしいのに。戻るときにはさっき上ってきた山道は雪で見えないくらいになっていた。2回ほどマジ転びをしながらもまた来た道を戻り自転車で雪のやんだ道を行く。61番に着く。寺らしい寺はなく、そこには新興宗教みたいな、公民館みたいな建物があった。なんだこりゃ。なんとそれが本堂だった。ショック。というより絶句。そこで今晩接待してやるという高橋さんというおじいさんに出会う。電話番号をもらい後からかけることにする。62番、63番と順調に打ち、64番と来たところで朝からくすぶってたもやもやが襲いかかる。風邪か!?フラフラになりながら納経をすます。トイレでかなりの吐き気と下痢に襲われ、ここ数年にないピンチ。とりあえず体を温めるために近くの石鎚温泉へ行く。温泉から出てもしんどい。どうした!?おばさんが心配してくれた。少し休んで少し元気になって約束の場所の新居浜市の中萩駅を目指す。駅に着いて電話して待つと車で迎えに来てくれて家に行く。とても食べる気はないが断れず夕食をいただく。夕食の時に勧められるまま日本酒を飲む。今日は朝から断るべきところで断れず体調が悪くなる。それから風呂に入って、バタンキュー。一晩中下痢で苦しむ。ヤバイ...。高橋家で用意していただいたお弁当食べられず。まじでごめんなさい。


3月09日(金) 「養生」
 新居浜市萩生(高橋さん宅)
 朝9時くらいに起きる。昨日は一晩中の下痢に苦しんであまりよく眠れず。朝食は全く食べる気はしないが断るわけにもいかずいただく。元気ならさぞうまいだろうに。今日は近くに天童よしみが来るらしく家の人は出かけるらしい。お遍路の本を貸してもらってそれがおもしろくて結局400ページを一日がかりで読む。昼にごはんのために家の人は帰ってきて2時開演に間に合うようにまた出て行った。NHKの四国スペシャルがおもしろい。ひたすら郷土のことをやっている。めちゃおもしろい。石鎚山の山伏のについてひたすらやっていたり、地元の英雄の星加りゅうじ(全盲で東大に受かった人。)についてやっていた。コンサートから帰ってきておやつにしてから晩ごはん。下痢もだいぶよくはなってきた。おじいさんはお茶の先生をしているらしく、おやつのときと食事の後に抹茶をたててくれる。それも高そうな茶器で!使っている急須がめちゃ珍しい形をしていて、備前焼の手無しの急須。めちゃ気に入った。近くに茶器のカタログがあって、チラッと見ると一つ50万円とか80万円、さらには200万円とか書いてあった。車が買えますね、って言ったら、そりゃそうだ、って言われた。こういう風に泊めてくれる人は(初日の相原さんもそうだが)すごく信心深い。めちゃめちゃ御大師様を信じていて、どこか痛いときにはお札を小さくちぎって飲めば治ると信じているくらい。四国ってすごいなぁ。おじいさんが犬の散歩をしている間、息子さん(?)といろいろ話してて西条にある、あの安藤忠雄の光明寺の話で盛り上がり、明日車で連れていってもらうことに。というわけでもう一泊また泊めてもらうことになりました。今まで最長で10泊もした人がいたらしい。おかげで3泊も短いと思える!?一日中家の外の空気を吸わなかった日は今日が初めてだが、これは養生だと自分に言いきかせる。これでいい。焦らずいこう。というわけで琴平も行く予定にする。せっかくだから楽しもう。


3月10日(土) 「他の寺」
  新居浜市萩生(高橋さん宅) → 新居浜市萩生(高橋さん宅)
 朝9時すぎまでぐっすり。朝食のあと、昨日話した通り、車でいろいろ連れていってもらうことに。まず西条の安藤忠雄の光明寺に行く。家の人は全く興味なさそう。おれにはおもしろくてたまらん。ちょうど“お涅槃”とかいう行事で人がいっぱいいてよく見えなかったが、それにしても安藤さんはスゴイ!美とはこういうことをいうんだね。寺といえば和風だがここは洋風でも和風でもない安藤風。水に浮かんでるような寺の造りが印象的。一人だったら1時間くらい居そうだったがそんなわけにもいかず、30分もたたないうちに次へ移動。悲しい。西条は「うち抜き」といって街のいろんなとこから水が湧き出してる。なんでも昔この辺りには水がなくて人々が苦しんでいたけど弘法大師が一度地面に杖を突いたら水が湧き出たらしい。それも名水で全国一番らしい。いいなぁ。ちょっとフランスのエヴィアンを思い出した。次に保国寺という寺に行く。禅の寺で庭が重要文化財らしい。本堂がおもしろい造りをしている。石の使い方も印象的。次に一昨日行った61番香園寺にちょっと寄ってからその奥の院に行く。スゴイ...。滝で修行する夫婦発見!滝に打たれて、お経を唱えていた。めちゃ寒いのにさ。びびった。四国すごい。次に別格四国八十八ヶ所でもあり、三十六不動の一つでもある興隆寺に行く。めちゃめちゃ静かな所で雰囲気よい。長い石の階段が印象的。牛石とかタヌキ伝説とかもありなかなかおもしろい。山門の彫刻もスゴイ。よく彫りました。ここのおかげでこりゃ別格も回りたいなと思った。ヤバイ。また四国に来てしまうかも。帰っていつも通り晩飯。落ちつく。明日から久しぶりにお遍路だぁ。くつろぎすぎて危うく忘れてしまうとこだった。明日はなんとか雲辺寺までは打ちたい。なんとかなるだろう。風との勝負になるかも。夜は寒さとの勝負になるね。アハハ。


3月11日(日) 「山」
 新居浜市萩生(高橋さん宅) → 山本町(67番大興寺近くの神社)     65番三角寺 → 66番雲辺寺
 朝7時半に起きて、朝食。8時半には発つつもりだったがなんやかんやで9時ちょい過ぎ出発!3泊もさせてくれてありがとうー。高橋さん忘れません!まずは三角寺を打ちに行く。そこに行くまでが大変で、ゆるい坂をひたすら立ちこぎで三角寺の入り口に着く。途中松山にもあったセルフのうどん屋で腹ごしらえ。入り口から6kmくらい押したり乗ったりしてようやく三角寺に着く。ふぅ。やはり山はきつい。でもそれほどでもなかった。1時くらいに三角寺を出て、次の山場、山場も山場の雲辺寺を打ちに行く。何が山場って標高900mのところにある寺なのでかなりの上りを要する。途中パンが食べたくなってスーパーへ。そこで紛失した塩も購入。そこからまたゆるい坂があり雲辺寺入り口までかなりきつかった。入り口から寺まで13kmくらい。ほとんど(99%)坂。長すぎるだろってくらい長かった。頂上付近はまだこの前の雪が残っていた。4時10分くらいに寺に着く。そこには見覚えのあるマウンテンバイクが2台。ちょっと行くとやはり見覚えのある顔。やはり3日目に会ったあの青学の2人だった。久しぶりの再会。なんでも今までに錦のお札を2枚も見つけたらしい。幸運な人たちだ。しばし話して分かれる。なんかうれしかった。無事に雲辺ちゃんを打って一気に900を駆け下りる!すげぇ長い下り坂。松山へ抜ける時の三坂峠の坂くらいすげぇ長い。日も暮れかかって焦る。なんとか下山し次の67番近くのちっこい神社でテント。久しぶりのテントな気がする。3月3日の夜以来の一人テント。テントもたまにはいい。気を使わなくていいからね。周囲に食べもの屋もなく、しょうがないから昼買っといたパンが今日の晩ごはん。風呂入りてぇー!がおー。明日は善通寺まで打ったら金毘羅さんに行く予定。予定表ではお遍路自体は3日で終わりそう。さみしいからめいっぱい寄り道することにする。だからもしかしたら高松港からフェリーであの直島行くかも。まぁ一つ一つ着実にこなして行きまっしょい。


3月12日(月) 「うどん人」
 山本町(67番大興寺近くの神社) → 善通寺市(線路沿いの神社)     67番大興寺 → 75番善通寺
 長い間ぬくぬくしていたせいか、朝起きるの失敗して8時出発。というか朝方寒すぎて1時間毎に目を覚ましよく眠れず。すぐに67番を打って観音寺市内へ行く。琴禅神社へ行き下に自転車を置いて階段を登る。長い。空腹の身には応えるぜ。なんとか展望台まで行き、そこから銭形の砂絵を見る。何かそんなにインパクトなかった。期待しすぎてたのかな。また来た道を下りて、すぐ近くの68番・69番を打つ。ここは同じ境内に2つの札所がありなんかもったいない気がする。打ち終わったところでまたまた青学の2人と会う。そのうちの1人の小林さんは香川の高松出身なのでいろいろおいしいお店の情報をいただく。行かねばねば。そこで別れて、いざ70番のはずがいきなり道を間違える。すごいタイムロス!ショック。軌道修正してなんとか70番を打つ。めちゃ腹へってる。程よいところにマックが見えるがせっかく香川にいるんだからうどんが食べたい。しかしどのうどん屋も月曜定休日。今日は月曜日。閉まってる。お前らは図書館かぁ!?と怒りながらツッこみたくなるがぐっとこらえて持っていた本に載っていたうどん屋を目指す。着いたがかけうどん以外は妙に高い。仕方がないからかけうどんの大を頼む。別にふつうだった。なんかしっくりこないまま、店を出て、71番を目指す。100くらい行ったら右手にうどん屋発見して入る。湯だめうどんの大を頼む。出てきたうどんは異常にうまくてびびった。今まで食ったうどんで一番くらい。しかもお接待でお金はいらないと言う。二重にびびる。心から感謝。71番は長い石の階段がきつい。今日は階段ばっかだ。打ち終わって目の前にあったふれあいパークの温泉に入る。サービスデーなのに¥1050もする。高すぎ!でも風呂に入りたくてたまらず、払う。風呂から出るともう3時だったので急いで72番、73番と打つ。そこでバスの人にお菓子いっぱいもらう。ありがてぇ。74番、75番を打つ。75番善通寺はでかくて観光向けのニオイがして好かん。それから金毘羅を目指して自転車をこぐ。途中食料を買う。昨日の二の舞は嫌ザンス。全然寝れそうな場所がなくて焦るがふと見ると鳥居が!神社発見!すぐにテント張って今日はここで寝る。明日は昼過ぎまで金毘羅してうどんを楽しんでからまた戻ってきて76番までは打ちたい。もう終わりに近いね。切ねぇ。


3月13日(火) 「がんばるオレ」
  善通寺市(線路沿いの神社) → 坂出市(塩釜神社)     76番横峰寺 → 80番前神寺
 朝、飯食べてから二度寝しちゃって、結局8時40分くらいに出発。すぐに琴平に着く。参道を通るとこんぴらうどんだったかことひらうどんとかいううどん屋に声をかけられ自転車を置かしてもらう。悪いので何か頼む。たまたま気になっていたのでしょう油豆を頼む。あとしょう油うどんも。この店はJ−PHONE四国のCMに使われたらしい。それからいよいよあの有名な長い長い階段を登り始める。本宮まではそんなにきつくなかったけど、奥社まではちょいきつかった。でも展望はすばらしい。帰りの下りでお土産物屋さんにてハンカチ10コ購入。すばらしいセンス。下まで下りてまた自転車。うどんの聖地である満濃(まんのう)に向かう。その近くでまず一軒入る。河圭津という店。めんはヤバイがつゆがうまい。ダシがうまい。次に長田という店に入る。大きな駐車場がいっぱい。これは期待できる。入ってわかったが以前にテレビで見たことのある店だった。特大を頼む。ゆでうどんしかなく、サイズを選ぶだけ。壁には数々の賞状が飾られている。ダシ入れも趣深い。うまい。これはうまい。満足したぁ。もう一軒またうどん屋に入り湯だめうどんを頼む。先ほどの長田の特大のせいでなかなか減らないが食べ切る。まぁまぁうまい。時間はまだ1時すぎ。そこからまた寺を打ちに出る。76番、77番と順調に打つ。78番がわかりづらかったが何とか打ち、79番も打つ。ここでもう4時40分くらいだったが、とりあえず80番まで行こうと思い、自転車を進める。めちゃこいでたらぎりぎり間に合うかも!?って思ってさらにマジこぎ!3分ほど過ぎた所でギリギリセーフ。納経所に先に行ってから納経した。外で歩き遍路の人と話す。カメラマンになりたい人らしくめちゃめちゃでかい荷物を持ちながら歩いてお遍路をしているらしい。その高そうなカメラで写真を撮ってもらった。また偶然あのお茶の高橋さんとこに泊まった人でいろいろなことを話した。なんでも実はあの高橋さんは国宝の茶器を所有しているその道では有名な先生らしい。その場ではあれこれ聞くのが失礼だと思ってあまり聞かなかったが、そんなことを聞くと後悔の念でいっぱいになる。結局9時30分くらいまで話す。そこで別れて一人五色台の入り口まで行く。暗くてかなりしんどかったが、なんとか予定通り、目をつけてた神社でテント。すでに10時30分過ぎ。これまでで一番遅い。いきなり外でフクロウみたいのが鳴き始めたりして気味わりぃ。無事に明日が来ますように!明日はできたら84番までは打とうかな。もう80番代まで打っちゃったよ。寄り道いっぱいしよーっと。


3月14日(水) 「ミニ都会」
 坂出市(塩釜神社) → 高松市(多賀神社)     81番白峰寺 → 84番屋島寺
 朝が来た。明るい。昨日のブレアウィッチみたいな夜を越せたことがうれしい。朝8時ちょいに出発。いきなり坂。車道と歩き道の分岐点で車道4kmと歩き1kmとあって迷わず歩きを選ぶ。最初はよかったが、途中から長い長い石の階段地獄。自転車を持ち上げてなんとか汗びっしょりながらも上り切る。無事81番を打つ。納経所の人、めちゃ感じ悪い。登ってきた甲斐がねぇ。そこからなぜか思いついて四国のみち、遍路道を自転車で進むことに。途中、『下乗』ってゆう石碑があって、なんでもお遍路の聖地に近づくからここからはどんな乗り物も降りて行く。という昔のものだった。車道を走っていたらこれにも気付くまい。昔の慣例に従って82番までは自転車を押して歩くことにする。途中かなりきついとこもあったがなんとか82番に着く。そういえば途中に陸軍の軍用地があってびびった。結局2時間近くかかった。82番を打ったら今度は長い下り坂。気持ちいい!高松市も見える。がぜんやる気!83番を目指す。途中セルフのうどん屋に入る。¥300なのにうまくていい。さらに車がいっぱい停まっていたうどん屋でまた食べる。83番を打って教えてもらったうどん屋に行くが1時30分ちょい前なのにすでに売り切れ。ショック。それから栗林公園を見学する。あまりおもしろくない。そこの駐輪場で地元のおばあちゃんと話しが盛り上がる。かなりおもしろくて元気な人だった。それからもう一軒教えてもらったうどん屋に行く。人に聞いてあそこにあった気がするけどすぐそこにうどん屋があるからそこで聞いてくれって言われて行くと、そこが探してたうどん屋、うどん市場だった。ねぎみそうどんと並のネギトロ丼を頼む。まぁまぁうまい。それからフェリー乗場に行って時刻表をもらってベネッセハウスの電話番号を教えてもらって明日の予約をする。1室1泊¥19000で夕食¥6000、朝食¥1500。高いが一気に予約!すげぇ。2週間分くらいの旅費だ。心置きなく84番を目指す。21%とかゆう恐ろしい坂を押して上る。そこから歩いて無事に打つ。なんかすごく疲れてる。明日のフェリーのために少しでも高松市に近づこうと思い、市内の神社をチェック。その途中にありがたいことに風呂屋発見!あまりのうれしさに昨日金毘羅の土産物屋でくれたアメをあげる。すっごいありがた迷惑みたいな顔されたけど、荷物になるしあんなにいっぱいアメなめないし。結局、騒々しい通りに面した神社にテント。いつもより都会で、前の通りから話題の琴電そごうが見える。酔っ払いのおっちゃんうざい。明日はいよいよあの直島突入!わーい。


3月15日(木) 「大富豪気分で」
 高松市(多賀神社) → 直島町(ベネッセハウス)
 朝5時から2度も昨日のおじちゃんにからまれる。おかげであんま寝れず。7時15分くらいに出発して琴電そごうを見てからフェリー乗り場へ。チケットを買ってフェリーに乗り込む。8時10分ちょいに出発。小1時間程でいよいよ直島に着く。自転車をしゃこしゃここいでいざベネッセハウスへ。約4km。すごく近く感じる。まず周りにある屋外展示物を見て楽しんだ後、ベネッセハウスの美術館へ。めちゃおもしろい。それに建物自体がスゴイ。さすがは安藤忠雄。写真撮っちゃダメだけど撮りまくったった。だってせっかく来たんだもん。えへっ。それから島の本村地区というところに行き、これまた安藤忠雄設計の南寺を訪れる。一度何かの雑誌で見たことのある建物だった。偶然でうれしい。寺の造りは西条の光明寺と似ているが、素材がこの地区でよく使われている焼杉板を使っているところが違う。係の人に中で10分待って下さい。と言われ中に入る。まっ暗。2分くらいすると角にライトがあることがわかる。でもまだ何も見えず。10分くらいするとだいぶ見えてくる。これが感動!何かすごいんだよ。表現できないけどスゴイ!まぁ実際見に行くしかないね。この南寺の中はあのジェームズ・タレル作。さすがだ。係の人と建築の話で盛り上がり、いろいろ教えてもらう。次に角屋を見に行く。液晶を組み込んだガラスが新鮮。初めて見た。部屋の中に水が張っててその中に数字が散りばめられてる。ヴェネチアのヴィエンナーレみたいに本格的。もう一つきんざってのも近くにあったがまだ建設中で外観だけ楽しむ。それから自転車で移動し、おもしろい町役場を見て、文教地区を見てからフェリー乗り場近くの定食屋にて昼食。高いわりには量がない。不満。別ルートでベネッセハウスへ。坂きついっす。で遊んだ後、チェックイン。別館の405号室。本館からはケーブルカーで行く。別館は雑誌で見た通りの光景だった。美しい。水の使い方が安藤忠雄っぽい。部屋がすごい。当たり前だがシャワーが付いてる。かなりうれしい。あまり意味は無いが、ベッドが2つもあるし。壁の絵もいい感じ。でもテレビない。ぶー。久しぶりに洗濯!もう一度美術館を見て、図書館で楽しんでから夕食。一品ずつ出てくる。¥6000のわりには腹いっぱいにならない。うどんでいいから腹いっぱいにしてくれい!ウェイトレスさんはいい人で、お遍路の途中だと言ったら最後に握手まで求められてしまった。えへへ。それからそのウェイトレスさんに勧められた近くの露天風呂に行く。星空が美しい。初めて露天風呂の良さがわかった気がする。これはいいかも。夜景はまぁまぁ。上から見たほうがキレイ。明日からまたお遍路。あぁなんか切ねぇなぁ。もぉ終わりじゃん。まぁ名古屋までがんばるか。パンクしないでくれよぉ!


3月16日(金) 「うどんツアー最終日」
 直島町(ベネッセハウス) → 長尾町(前山ダム近くの神社のふもとの公民館)     85番八栗寺 → 87番長尾寺
 久しぶりにぐっっっすり寝た。朝8時に起きてシャワーを浴びる。せっかくだからとバスタブにお湯をはって備え付けのシャンプーを全て入れて泡風呂を楽しむ。朝からなんてゼイタクなんだ!それに今日は天気もよい。これが昨日なら良いのに。歩いて本館に行って、朝食。まぁ¥1500はするかなという内容。ごはんのおかわり用意してます。って言ってたのに一回も姿を見せなかった。かなりムカツイた。おれは育ち盛りなんだよ!昨日のウェイトレスさんに代わってくれぇー!部屋に戻って片付ける。洗濯物も完璧!チェックアウトを済ませ、お金を払ってから晴天の下での写真をぱしゃぱしゃ撮って、本村地区へ行き、また南寺、角屋、きんざを訪れる。南寺はやっぱいい。文教地区を通ってフェリー乗り場へ。11時30分発のフェリーで高松へ戻る。晴れてたから甲板に出て景色を楽しむ。鬼ヶ島の脇を通って高松へ。高松市に着いて腹がへってたから、またうどん市場へ。生じょうゆ大で¥190!安すぎる!ベネッセハウス、それと東京に見せてやりたいわぃ。それから、屋島寺のふもとの四国村の中にあるうどん屋のわら屋に行く。とそこにはまたあの青学の2人が!なんて運命!?おれは中ジャンボを食べた。それから3人で85番の途中まで行く。坂がきつくて、そしてうどん屋の山田家に行きたくて、そこで2人と別れる。山田家でぶっかけうどん大を食べる。うまいが高い。きつい坂を押してなんとか85番へ。そこで歩き遍路の人と青学の2人とみんなで話す。おばちゃんおもろい人。85番を打って、また3人で86番を目指す。4時20分くらいに着く。2人は今日はここまでらしい。87番までは7km。86番を打ったらもう4時40分。マッハこぎでなんとか5時2,3分に87番到着。めちゃ汗だくで疲れた顔で納経所に行ったら、納経料を接待してくれた上に¥500円玉とあめをくれた。めちゃうれしいけどめちゃ悪い気がした。無事に87番まで打ってスーパーに行き、地元っぽいお惣菜のてっぱいとまんば煮とじゃこちゃん豆を買う。てっぱいは大根と魚を酢ミソで和えたもの。まんば煮は高菜とあげを煮たもの。じゃこちゃん豆は豆をじゃことごまで甘辛く和えたもの。どれもまぁまぁうまい。少し進んで適当なところでテント。適当といっても神社のふもとの公民館の軒下。枯れ葉の音が足音に聞こえる。怖い!落ち着け。明日はいよいよ1番霊山寺へ御礼参り。やっと一周が終わる。ちょっとほっとする。最初は終わるか心配だったがなかなか進むね。まだ終わりじゃないから明日からも気を抜かずにがんばるぞ。


3月17日(土) 「フォーエバー四国」
 長尾町(前山ダム近くの神社のふもとの公民館) → かつらぎ町(高野山ふもとの神社)     88番大窪寺 → 1番霊山寺
 朝起きると雨が降ってた。はぁ...。今日は結願の日なのに。気を取り直して、縁起をかついで朝からかつ丼!んーパワフル。8時に出発。ちょっと行くと“おへんろ”って名前のお遍路資料館があって立ち寄る。なかなか興味深い。記帳した住所を見て館長さんが「早稲田の学生さん?」と聞いてきた。驚いて、なんでわかるんですか?って聞いたら、早稲田の文学部でお遍路学を研究している教授がいるらしく文学部の住所を知っているからだと言う。なるほど。早稲田にはいろいろな人がいるもんだ。そこの資料館で74番で会った人と会う。雨があがりそうになったので10時すぎに出発!思ってたよりきつくなく11時30分くらいに結願寺88番に着く。そこでまた岩屋寺の帰りと雲辺寺の行きで会った人に会う。無事納経を済ませて、万感の思いで寺の前のうどん屋で生じょう油うどんとしょう油豆を食べる。ここから徳島に向かう。ひたすらこぐ。途中愛知県の一宮市に住む70過ぎのおばあちゃんに会う。乳母車でもう50回以上回ってるらしい。すげぇ。13年間も回れませんよ。何とか山を越えて、徳島に戻ったときに気付いた。88番の結願寺で着ていた白衣に判子をもらうのを忘れたのだ。いつもの癖で納経帳にしか判子もらっていない。しまったぁ。悔やみきれない。また来るしかないな!それからブルーになりながら自転車を進める。ふと気付くとが咲き始めていた。もうそんなに自転車こいでるんだぁと感慨にふける。1番に戻る前に目を付けていた阿波の土柱を見に行く。そこに行くまでの坂がきつかった。土柱はまぁまぁだった。そこから1番に御礼参りに行く。途中、初日にお世話になったサンクスにまた御利用くださいませと言われたのを思い出して立ち寄り、3番と4番の間の自転車を買ったお店へあいさつに行く。なんか冷たくて拍子抜けっちょ。4時くらいに1番霊山寺に着く。なんか懐かしい感じがする。んーいい。御礼参りを済ませて、記念になるお遍路グッズを買う。学校で使おう。それから徳島駅の2日目にお世話になった激安店で食糧を買い込んでフェリー乗り場へ。7時05分発のフェリーで四国を離れる。このフェリーが曲者でめちゃめちゃ揺れる。なかなか酔わない私でもきつかった。9時過ぎに和歌山港に着く。当然だがまっ暗。安いラーメン屋でラーメンを食べた後、ひたすら自転車をこぐ。紀ノ川沿いをひたすら行く。予定の神社を通り越す。明日のことを考えると少しでも近づいておきたかった。またラーメンを食べて一気にかつらぎ町まで行く。神社がなくてかなり焦る。道の駅があり、そこで寝ようかと思うが、そこの地図で近くに神社があることがわかり直行!やばい。雨が降り出した。何とかその神社に着き、テント。もう夜中の12時30分。こんなに遅くなったのは初めてだ。安心はするが明日のことを考えると不安でいっぱい。今までに味わったことのない20km以上の坂。ここまでなんとかなってきたからなんとかなると言い聞かす。明日、4日目に会った坊主のアミさんに言われた成福院に泊めてもらえるといいなぁ。まぁとにかくがんばるぞ!


3月18日(日) 「始まるを作る終わり」
  かつらぎ町(高野山ふもとの神社) → 高野町(成福院)     高野山金剛峰寺奥ノ院
 疲れていて朝起きたくなくて、でも早く出発しないとと思い、なんとか8時45分出発。9時には登り口に着く。ここから24km。歩きで6時間かかる計算。気温は8℃らしい。気温的は低いが自転車を押す身には関係ない。頭から湯気が立ち昇る。途中、名物のやきもちを食べる。三重県長島町に売ってるのと同じ味で形が丸いだけだった。はめちゃ苦しかったけど、予想よりははるかに楽で、3時間半くらいで上の高野町に着いた。着いてびっくり!町が寺で構成されてるようなものですごい独特な雰囲気のある町だ。まず金剛峰寺へお参りへ。思っていたより何もなくてすぐに出る。宿坊案内所に行き、それから成福院へ行く。4日目に会ったアミさんの寺だ。受付でその旨を伝える。しばらく内輪でひそひそした後、宿泊の許可が下りた。よっしゃー!まだ部屋が用意できてないから3時に来てくれと言われ、自転車を置いて、歩いて奥の院へ向かう。「一ノ橋」を渡る。渡ってびっくり、お墓がいっぱい!それも聞いたことのある名だたる名将たちのお墓がいっぱい!織田信長とか武田信玄とか!戦争関係の慰霊碑も多い。「中ノ橋」を渡っても同じ。でも明らかに空気が違う。なんかとても神聖な空気が流れていて寒気を感じるくらい。素人でもわかる。最後の橋、「御廟橋」を渡って奥の院へ。団体うぜぇー。無事御大師様を送り返す。納経所へ行く。団体うぜぇー。周りの人もいらだってる。かなり待って納経帳と白衣2つに印をもらう。感無量。思わずガッツポーズ。今回は忘れずに白衣にも判子をもらった。また橋を渡って来た道を帰る。終わったぁー!ついにお遍路終わった。ほっと安心。歩いて成福院へ戻る。通された部屋は『白雲5号』。8帖の和室にガスファンヒーターにこたつにテレビが付いてる。すげぇ。ほんとは¥9000以上するらしい。まだ無料と決まったわけでないので苦しむ。どうしよ。もし¥10000になります。とか言われたら。今日は疲れていたからそのままどこにも行かず、部屋でボーっとすごして風呂に入る。風呂は2つもある。2つとも豪華な風呂。そりゃ高いよ。部屋に戻って少し経つと夕食が運ばれてきた。初めて口にする精進料理。確かに肉っ気のあるものはない。白飯にお汁と甘い豆にゆず風味のひじきとごま豆腐と菜の花とかの煮物とおつけものとうの花とかのテンプラだった。最近は坊主もナマグサとのこと。精進料理はうまかったが腹いっぱいにならず、下品だがじゃがりことお気に入りのあんぱんで調節。おフトンを敷いてもらう。アンカーとかゆう、湯たんぽみたいな、炭をいこしたものを貸していただく。あったかいらしい。久しぶりのテレビが何よりもうれしい。一人占めっすよ!?ピチカート解散の一報が入る。ブルー。明日は朝7時の寺の勤行に参加するぞ!んで何とか長谷寺の近くまで進むぞ!明日からは名古屋までの帰り道。気を抜かずに自転車こぐぞ!


3月19日(月) 「良くないことは重なる」
  高野町(成福院) → 榛原町(みはる温泉近くの神社)     長谷寺
 朝7時前には起きて本堂に向かう。塗香を手に塗ってから本堂に入る。朝の勤行が始まる。途中気を失うほど足がしびれる。かなりヤバかった。1時間くらいで終わり、部屋に戻るとふとんが片付けられていて朝食が運ばれてきた。もちろん精進料理。切り干し大根とヒロスという揚げだし豆腐みたいのとつけものとのりとみそ汁。うまい。食べてゆっくりしてからお風呂に入る。朝からお風呂というのはかなりゼイタクな気分。出て、片付けをしてお礼を言う。どうやらまじで無料らしい。ィヤッホー!9時30分には出発!ひたすら下る。途中、意外とけっこう上るがまた長い下り。11時前には橋本に着く。と同時にお気に入りのニット帽を紛失したことに気付きブルー。はぁ。昨日の時点で失くしたっぽい。しばらくこいで目に入ったサティで食料とビールを買う。もう修行ではなく帰り道だからね。じゃがりことハイネケンでおやつ。少しは気が晴れる。今日は暑い。めちゃ陽射しが強い。おまけに渋滞でイラつく。通りにくいっつぅーの。途中、天下一品があって特大のこってりを頼む。んー天一!東京と違っていろいろあって新鮮。でもラーメンは同じ味。それから坂をぐいぐい上って下る時にアクシデント!後ろからでかい車が来たから車道から歩道に移ろうとしたら、段差がでかくて、いつもの進入角度で乗り上げれなくて大ゴケ!肩と手の甲を負傷。幸い軽傷ですんでよかった。しかしそれと同時にパンク!今回初パンク!初めてパンクの修理のために1時間以上かかった。サティで買った1.5のエヴィアンがパーになった。まぁなかったらもっと時間かかってたからいいや。道を間違えながらもなんとか進む。コンビニで電話して京都の桂離宮の見学の予約をすると4月後半までいっぱいとのこと。人数制限してるらしい。なぜか聞くと、庭が痛むからという理由らしい。意味わからん。おまけにすっごい態度が悪かったからしゃべってる途中に切ったった。かなりむかつく。ということで京都には寄らずに名古屋へ!長谷寺に着いた時にはもう4時だった。温泉街みたいな通りを抜けると長い階段が。入山料とかいう金を¥500も払って見学する。長谷寺は屋根のある長い階段の廊下が有名。その階段で100観音を回っている東京の人と会う。100観音もおもしろいらしい。でもすごいお金かかるって言ってた。それにしても長谷寺はでかい寺だ。1時間くらい見てから室生寺に向かって出発!ここからけっこう長い坂できつかった。地図に載ってたみはる温泉で汗を流して、スーパーと弁当屋で食料を買い込んでから近くの神社でテント。計算すると明後日には名古屋に着きそうだ。一日ではきつい距離だから2日に分けよう。ちなみに明日は三重県の亀山ってとこまで進むつもり。その手前かもしれんが。まぁいけるとこまで行こう!あと少し!あと少しで終わる!気を抜かずに行きまっしょい!


3月20日(火) 「最後の夜にカンパイ」
  榛原町(みはる温泉近くの神社) → 鈴鹿市(鈴鹿さつき温泉近くの神社)     女人高野・室生寺
 朝8時30分に出発して1時間後に室生寺に着く。高校のときに両親と来たきりで懐かしい。店であんこ入りのできたてよもぎもちを買う。うまい。もちがやわらかい。自転車を停めて、入山。室生寺の五重の塔は国宝だけど前に台風で折れちゃったのがニュースでやってた。それがどうなっていたかと言えば...新品になってた。なんか風情がない。その周りの木はめちゃでかいがほとんど根こそぎその時の風にやられてた。奥の院へ行き、印をもらう。一時間半くらい楽しんだらもうあとは本当に帰るだけ。急ぎたいがアップダウンが苦しめる。高知とは違って短くたくさんあるアップダウン。精神的に疲れる。そんなことがずっと続く。途中、名張で食事。スーパーのお惣菜だが今日はビール付き!わははは。帰るだけじゃい。ずっと白衣を着て、しかも杖を持ってるからすごい眼で見られる。食事の後はまたアップダウン。おいおい。上野市に着く。忍者村があるらしいがそんな気分じゃない。ただただ名古屋に近づきたい一心。旧道の25号線を行く。途中、なんか変な動物の鳴き声がすると思い川の方を見ると、なんと野生のサルが数匹。初めて見た。これも車やバイクだったら気付かないんだろうなぁ。それから、がしがしこいで関宿に着く。東海道の街並が残ってるらしいので見に行く。とても趣深くて気に入った。んーいい!この辺りの新聞が中日新聞っていうのも実にいい。名古屋ナンバーの車を一台見かける。ヒッチハイクしようかと迷ってしまった。徐々に名古屋に近づいてることを実感。ここからはひたすら国道1号線を行くことになる。しゃかりきにこいで亀山、鈴鹿市まで来た。あの鈴鹿サーキットも近い。そんなこんなで地図に載ってたさつき温泉に行く。かなり気持ちいい。ついでに隣接した食堂でたまご丼を食べる。それから近くの神社でテント。今夜が最後の夜なのにめちゃ暗くてめちゃ怖い。なんか今にも出そうな感じのある神社。切実に明日が来ることを祈る。ここから名古屋までは60kmないから遅くても6時間あれば着く。あとたったの6時間の自転車こぎで長い長い旅が終わる。何かあるのかちょうど明日で1ヶ月目だ。終わりが始まりだな。んーいい!今日もケガしちまったから明日はケガしないようにしよう。気を付けよう。家帰ったらあれしようとかこれしようとか考えるだけでわくわくする。とにかくキレイな服を着たいし、壁のあるところでふかふかのふとんにくるまって寝たい!それにおいしいもんをたらふく食べたい!もぉーうれしいうれしい。あっ、そういえば今日また金剛杖折っちゃった。それもかなり激しめ。たたりがないといいが。まぁ御大師様は高野山に返したから大丈夫でしょ!?あと数時間に集中して無事に家に帰れることを心から願う最後の夜。


3月21日(水) 「我は行く」
  鈴鹿市(鈴鹿さつき温泉近くの神社) → 名古屋市昭和区(わが家)
 朝6時半には目が覚める。もう一度寝ようとするが、そんな気にはなれず、最終日だから全身白装束で固めて興奮気味に7時には出発。あと60kmない。ふつうに行けば12時くらいに着く計算。がしがしこぐ。ひたすらこぐ。四日市を抜けて、桑名に着く手前のコンビニで休憩兼前祝い。朝8時30分なのにビール!んーごきげん。おまけに赤飯のおにぎり付き!元気が出てまたこぐこぐ。1時間後には木曽三川を渡って、やっと、ぃやっと愛知県に入る!もうすでに興奮は最高潮に達していた。名古屋市に向かう途中、十四山村という所を通った。愛知県に村があることにびっくりんちょ。そしてついに名古屋市に突入。まずは中川区。これが長かった。気が早っているのか、それとも横長の区なのかけっこう長く感じた。ひたすらこぐ。名城線六番町に出て、そこから北上。遠くに金山の名古屋ボストン美術館が見えてそれを目指した。金山に着いたらこっちのもん。もう10分くらいこいだら家に着く。うれしい。うれしいなんて言葉では足りないがうれしい。どんどんうちの近所が近づく!ふと自分の白装束姿にママチャリという組み合わせが気になったりもするが、ここまできたら恥ずかしいもクソもない!結局11時にはうちに着くことができた。ホッとしたのか疲れがどっっっ!っと出る。ふぅ。久しぶりに家族に会うような気がする。会って最初に言われた母親の言葉、「汚いねぇ。そこらへん触らないで早くお風呂入ってちょうだい!」。母はいつもこんな感じ。もうすぐまた東京戻らないかんけどゆっくりしていこう。ちょうど1ヶ月前の今日、おれは徳島県で自転車を買って、ここまで1700kmくらいの距離をママチャリという自転車の中でも最も位の低い乗り物で走破した。これはおれのこれからの人生においても大きな自信となるだろう。これができたくらいなんだからこれからの人生にある障害なんて小さく思えるだろう。この旅で学んだ大事なことは都会の生活の中で忘れてしまうだろうが心の隅には残しておきたい。本を読んでるだけじゃ得られない体験という名の知識。これからもこういった種類の知識を増やしていって自分の人生がよりよいものでより楽しめるものであるようにしたいと思う。この旅はこれで終わるけどおれの人生の旅はまだまだこれから。成人の儀式としてこの苦行をした。生まれ変わった気持ちで、成人としてのこれからの人生を日々、勤しんでいこう。



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